1.概要
建築物等を建設するために設置したタワークレーン等の重機・機材を解体するための解体用クレーンの設置報告書やクレーン設置届に添付する構造検討書の作成を請け負います。建築物の屋上等に解体用クレーンを設置した場合における補強の必要性や補強が必要の場合における補強計画案を構造計算結果に基づいてご提示します。
■検討内容の例
タワークレーン等を解体するためのクレーンを建物部材に設置した場合を対象として下記を実施。
2.弊社サービスの特徴
(1)建設施工状況や工事スケジュールにあわせた検討
建設施工状況及び工事スケジュールにあわせた検討を行います。
①コンクリートスラブの打設範囲が限られている状況
工程的にコンクリートスラブの打設範囲が限られてしまう状況でも解体用クレーン基礎周りの鉄骨部材補強を主体とした補強案をご提案します。
②スラブ等のコンクリート圧縮強度が設計基準強度Fcに到達しない状況
工事スケジュール(工程)の都合上、スラブ等のコンクリート圧縮強度が設計基準強度Fcに到達していない場合でも、ご指定の圧縮強度(21N/mm2、24N/mm2等)又はコンクリート打設後の日数に応じて補強案をご提案します。
③鉄骨部材のボルト本締めが間に合わない状況
解体用クレーン設置開始時において、鉄骨部材の高力ボルトの本締めが組立節の最上階しかできない状況等でも仮ボルト接合部の状況を考慮した補強案をご提案します。
(2)短期間での検討結果のご報告
お客様のご都合にあわせて短期間での検討結果のご報告に努めております。納期の目安は、【5.納期の目安】をご参照ください。
①段階的な検討結果のご報告
「(1)補強計画案のご提案(又は無補強でも問題ない事のご報告)」→「(2)検討書のご提出」の順に、段階を追ってご報告します。(1)のご報告の段階で、補強案を踏まえた具体的な工事計画の検討に入ることができるため、工期短縮に繋がります。
②CAE技術を活用した短期間での構造計算
構造計算モデルの作成スピード等に優れる構造計算ソフトMIDAS iGen(MIDAS IT社)等を活用することにより、一般的な方法に比べて大幅に作業時間を短縮できます。
3.検討内容
(1)検討の流れ
(2)構造検討書のサンプル
タワークレーン解体用のクレーン設置検討に係る構造検討書のサンプルです。(画像をクリックして下さい)
4.お見積り及び契約後のデータ受け渡し
(1)ご契約までの流れ
【ご契約までの流れ】をご参照下さい。
(2)お見積りに必要なデータ
弊社にお問い合わせ頂く際に見積に必要な下記データをEmail等でお送り下さい。
■お見積に必要なデータ
①建物構造図面
CADデータをEmailでお送り下さい(DWG又はDXF形式)。
(紙の図面のご郵送でも構いませんがCADデータを使用した方が迅速に対応できます。)
②解体用クレーン設置計画
クレーン基礎等の配置が分かる図面等をお送り下さい。
③解体用クレーン設置期間中における建物の状態
『解体用クレーン設置開始時』及び『解体用クレーン撤去時』それぞれにおける建物の状態をお送り下さい。
(a)コンクリートスラブの打設状況
コンクリート強度が設計基準強度Fcまで到達している範囲をお知らせください。
FCまで到達していないコンクリートがある場合は、コンクリート打設後の経過日数をお知らせください。
(b)鉄骨部材の柱溶接及び高力ボルト本締めの状況
鉄骨部材の柱溶接及びボルト本締めが完了する範囲をお知らせください。
(3)契約後にお送り頂くデータ
時間軸で①→②→③の順に必要となります。
①構造計算書
地震用重量算定表
地震力
床スラブの仕上げ荷重表
一貫構造計算ソフト(SS3等)から出力される構造計算書(PDFファイル等)をEmail等でお送り下さい。
全ページの出力が難しい場合は、最低限、以下のデータをお送り下さい。
なお、紙の資料をご郵送頂いても構いませんが、到着後の作業開始となります。
②解体用クレーンの反力データ
クレーンの基礎及び桁梁に作用する反力データをお送り下さい。
反力データがない場合は、クレーン基礎荷重表をお送り下さい。
③解体用クレーンの基礎及び桁梁等の鉄骨詳細図
弊社の検討結果によっては部材等が変更になる可能性がございますが、
現状の計画をお送り下さい。
5.納期の目安
納期の目安は下記のとおりです。ただし、以下は延べ床面積が1~2万(m2)程度の建物にタワークレーンを1基設置する場合の目安です。
●補強計画案のご提案(又は無補強でも問題ない事のご報告)まで: 約10~14日
(検討書のご提出まで: 約2~3週間)